お知らせ

2020-03-14 10:08:00

犬の乳癌

ヒトでは乳がん健診やマンモグラフィーなどで発見される乳腺腫瘍。

数ある腫瘍の中でも発生率が高く、メスの子に発生する全腫瘍の半分とも言われています。
乳腺周辺にしこりのようなものが出来るのですが、それが「腫瘍」です。

実は乳腺腫瘍には良性と悪性があります。
しかし、これはどんな獣医にも見た目だけで判断することは出来ません。
オペをして外部の病理検査機関に依頼する必要があります。

ワンちゃんは、ヒトの3倍乳腺腫瘍になりやすく、50パーセントが悪性腫瘍です。
最悪の場合は、腫瘍が自壊して化膿し悪臭を放ち、他の臓器(肺が多い)への転移で死を招くことになります。

怖いかもしれませんが、初回発情が来る前に避妊手術をすると、発生率が大幅に抑えられます。
もうその年齢じゃない子でも、避妊手術をすることで他の病気(子宮蓄膿症など)を防ぐことができます。

人間同様に早期発見が大切です。
よく撫でて、定期的に乳腺周囲にしこりがないか確認してあげてください。
先日もそれで来院された方がいらっしゃいました。
これって??と思われた場合は、躊躇せずに病院にいらしてください。